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Carpmaster / スペックの推移

1999年にリリースされたCarpmasterですが、これまでスペックの変更がありました。当初このことを知らずに、初期モデルのブラックと2010年モデルのグレーを購入し、手元に届いてから分解して初めて相違点があることに気が付きました。下の写真をご覧ください。上段がグレー、下段がブラックのモデルです。フットナンバーはご覧の通りです。遠心ブレーキは、上段が6点、下段が2点となっています。クラッチプレートは目立った相違はありませんが、ギヤの歯数から、ギヤ比が異なることがわかりました。

Carpmasterグレー
フットNo.2000 0/02

Carpmasterグレー
遠心力ブレーキ

Carpmasterグレー
クラッチプレート

Carpmasterブラック
フットNo.0801 10/9

Carpmasterブラック
遠心力ブレーキ

Carpmasterブラック
クラッチプレート

そこで、どのようにスペックが推移してきたか調査することにしました。結果は以下の通りです。情報源はABUが発行しているパーツリストです。

フットナンバーは、上の写真と見比べるとわかると思いますが、先頭の4桁を指しています。パーツリストに表記しているリールの型番は、6500TCCMまでは共通していますが、その後にHSが付いているものと無いものがあります。HSはもちろんHigh Speedのことです。例えばAmbassadeur7000はギヤ比が4.1:1ですがリールにはHigh Speedと表記されています。したがって、CarpmasterはすべてHigh Speedの領域ですから、HSの表記の有無はあまり深い意味はないと考えられます。

遠心ブレーキはフットナンバー1500番までは2点式、2000番から6点式になっています。さらにギヤ比はフットナンバー0801番以前は5.3:1で、1100番から6.3:1に切り替わっています。ギヤ比に関しては、パーツリストに記載されていませんが、メインギヤとピニオンギヤのパーツナンバーが記載されていますので、これと自分が所有している二種類のモデルの情報を照合することで割り出しました。
 

  
ところで残念なことに、フットナンバーと発売年の対応が今のところあまりとれていません。自分が所有しているリールから、0801番が2000年モデル、2000番が2010年モデルということはわかりますが、それ以上の情報は現在引き続き調査中です。もしもこのリールを購入する方がいらっしゃる場合は、是非フットナンバーを確認することをお勧めします。尚、上記以外のフットナンバーが存在する可能性もありますので、ご注意ください。

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