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書籍紹介

川のなんでも小事典

発行所 土木学会関西支部
著者  村本善雄、栗田秀明、瀬口雄一、中川一、細田尚
     道奥康治    
発行日 2002年9月30日
定価  1140円(税別)
サイズ 17.5×11.5cm
ページ 341
ISBN 4-06-257204-4  


[ mi○のショートレビュー ]

河川工事による自然破壊に反対する出版物はたくさん見かけられるが、私個人としては土木工事側の立場の出版物も目を通すように心掛けている。双方の主張を理解した上で、自分なりの考えを持つべきである。本書は土木学会が発行したものであるが、専門知識がなくても読みやすい、一般向けの内容になっている。純粋に土木技術面をみれば、時代とともに少しずつではあるが、自然に対するダメージを少なくする技術が発達していることがうかがえる。この本を読み終えての感想は、技術の限界を十分理解し、それをどのうように活用していくか、行政側の判断が最大の課題であるように思える。
 


[ 目次 ]  
 第1章 川の形は語る
  1 川の土台ができるまで
  2 山から海へ --- 川の形はこうかわる
  3 氷河のつくった地形 --- カール・U字谷・モレーン ---
  4 山の中の水の造形 ---V字谷・渓谷・滝 ---
  5 山から平野へ --- 扇状地の暴れ川 ---
  6 平野と蛇行する川
  7 デルタ地帯の川と人々の生活
  8 神話の国の砂鉄の川
  9 中央構造線に沿って流れる吉野川
  10四万十川の蛇行と沈下橋
  11地震のとき、川に何が起きる?
  12川の中の砂の波
  13生態学者が考えた川の構造
   
 第2章 川の流れからわかること
  1 速い流れと普通の流れ
  2 蛇行する川と、流れの中のらせん流
  3 川の中の渦のいろいろ
  4 潮汐は川をさかのぼる
  5 河口付近の流れ --- 淡水と海水の出会う場所 ---
  6 琵琶湖の水はなぜ動く?
   
 第3章 川の生態系をさぐる
  1 川には、どんな生き物がいるのかな?
  2 川魚のライフスタイル
  3 魚たちの生きる知恵
  4 琵琶湖がおりなす生態系
  5 水生昆虫が教える川の水質
  6 水辺に生える野草と樹木
  7 鳥たちのウォーターフロント
  8 ホタルの住む水辺 --- ビオトープから生まれる夢 ---
  9 川を通ってきた生き物
  10未来へ残そう川の生態系
   
 第4章 川をつくり、治める知恵
  1 川づくりの流れ
  2 堤防の進化 ---尻無堤からスーパー堤防へ ---
  3 コンクリート護岸に草木の薄化粧
  4 水制は水際の”魔術師”
  5 よく似ているが、役割のちがう堤と水門
  6 魚が登れない魚道、登りやすい魚道
  7 分水事業にかけた偉人たち
  8 都市型水害が生み出した総合治水対策
  9 何がちがう?遊水池と遊水地
  10ダムの歴史と考え方
  11川の土砂管理は難しい
  12より自然な川づくりを目指して
   
 第5章 川を使う知恵、楽しむ知恵
  1 上手な水の取り方、使い方
  2 たくさんあるの? わが国の水
  3 川が生み出すパワー --- 水車とその用途 ---
  4 川がつくる電気エネルギー --- 水力発電の歩み、その技術 ---
  5 川の熱をくみ出す、利用する
  6 川をゆき交う --- 時代の流れと河川舟運 ---
  7 川を下ろう、川で遊ぼう
  8 川がはぐくむ自然
  9 川を祭る、うやまう
  10川の漁業と食の文化
   

     
 

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