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| Carp > 鯉の芸術と民芸品 > 優美な鯉 | ||||||||||||||||||||||
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下の写真は伊万里焼(有田焼)で、製作はドイツ人のワグネルです。美しい鯉の姿に重なるように、透明感あふれる波紋が重なり、その重なり部分は光が屈折しているように絶妙な輪郭のズレと色彩の変化を見せています。もう一匹の鯉は奥から正面に向かって泳いでくる姿を描いています。この構成によりこの絵の奥行きがぐっと深みを増しています。鯉絵皿の傑作のひとつに数えられるでしょう。 ところで、鯉の正面からの絵を描く構図に関しては、これはヨーロッパ人と日本人との感性の違いが出て面白いと思います。他のページでも紹介した日本の鯉図は、決して正面からの構図は採用していません。それはおそらく、鯉の大きさ、優雅さ、力強さを表現するには、より魚体が見えやすい横あるいは斜めからの構図が都合がいいわけです。私ども鯉師が鯉を写真撮影する場合でも、ほとんどが魚体を横から撮影しますね。
これに対して、現代の欧米の鯉釣りサイトを見てもおわかりのように、鯉の真正面からの写真撮影が頻繁に採用されています。これは鯉の表情を表現しやすい構図で、鯉の人格(魚格?)を重視しているように私は考えています。この考えが正しいか否かは別の機会に譲るとして、ヨーロッパは伝統的に正面の構図に親しんできたと言えます。 |
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