2003年6月6〜8日  水郷自己記録更新!? mi○

金曜日、仕事が終わったらすぐに北浦に向かえるようにクルマにすべて積み込んで出社した。うまくすれば、日没前には北浦に到着できるかもしれない・・・
しかし、現実はそんなに甘くなかった。定時退社のつもりが1時間半程長引き、湖畔に到着したのは8時過ぎ。霧が濃く、いつもより慎重に湖岸線を運転する。第一候補のポイントは・・・ ん〜、先客がいる。じゃあ思い切って遠い方まで行ってみるか!
第二候補ポイント。クルマがいないようなので、「ラッキー!」と思ったが、霧が濃くて見えなかっただけだ。近くまで行くと、いるわいるわ・・・ 自分一人くらい入れそうなスペースはあったが、人の多さにさすがに竿を出す気になれず、ここもあきらめることにした。
結局、来た方向に戻るようにして、ずーっと湖岸を走る。好ポイントはことごとく入釣している。絶好のシーズンだけに、金曜の夜の到着ではもはや遅いのは明らかである。50分くらい走っただろうか。やっと釣り人が入っていないドックを見つけ、クルマを止めた。濃霧で視界がほとんどさえぎられているが、ここは以前入ったことのあるポイントだけに、杭の位置までほとんど把握している。ここに落ち着くことにしよう。

ひとつひとつの作業を確かめるかのように丹念に竿を並べる。こうしている瞬間が至福のひと時である。霧に向かってエサを打ち込み、セット終了で10時をまわっていた。受信機のセットを再度確かめ、シュラフにもぐり込む。

熟睡を断ち切るかのような受信音! 来たーっ!! 一番遠い6番竿にヒット。時間は 真夜中3時10分。手応えからして型は期待できそうもないが、とにかくキッチリと取り込むことを心掛けた。サイズは45センチ。「大きくなって帰ってこいよ」とそっとリリース。

なんだか目が冴えてしまい、しばらくクルマの中から外を眺めていた。4時近くになると夜空が少しずつ明るさを取り戻してくる。近くの農家であろうか、朝を告げる鶏の鳴き声が早々と聞こえてくる。 まだ暗い湖面はモヤにつつまれている。夜と朝の境目はいつも神秘的である。

静寂を破る受信音! 5番竿にヒット!! 今度はしっかりした手応えである。しかし投入ポイントから半分くらい寄せたあたりで、フッとラインが軽くなった。バラシてしまった・・・
 

朝モヤにつつまれた北浦 夜露に濡れたタックル


朝6時、軽トラックに乗った親子がドックに釣りに来た。小学生くらいの男の子二人を連れている。私もちょうど延べ竿を出していた所だったので、近くで釣ることになった。ドックのタイヤを引き上げてみたが、エサとなるエビが見つからなかったので、仕方なく小さいタニシのムキ身をエサにする。杭のそばにそーっとエサを沈め、しばらく待っていると フワフワと浮きが動いたかと思うと次の瞬間スッと消し込まれる。すかさず合わせると元気なブルーギル。親子に、「ギルいり ます?」 と念のために聞いたところ、欲しいということなのであげることにした。

この日は日中一度もアタリに恵まれず、幸か不幸か十分昼寝をすることが出来た。天候は一日中霞んだ状態で、陽がさすこともなく、6月とは思えない肌寒い感じの一日だった。5時頃、竿のそばにいると「どうだい、釣れた?」と声を掛けられ る。 あっ、今朝子供を連れていたお父さんだ。目の前の水産工場から出てきた。そうか、ここの社長さんだったんだ。「日中一度もアタリがなかったんですよ・・・」 「そうかい、まあこっち来てお茶でも飲んでよ」 「すいません。それじゃ・・・」

中に入ると、社長の奥さんらしき人と、さらに近所のオジサンらしい人がいた。今日は休業で、皆で何かの祝賀会とかに出席してきたところだという。社長もオジサンもネクタイ姿で酒が入っているせいか少々上機嫌である。お茶をいただきながらしばらく歓談する・・・といいたいところだが、本場の茨城弁に直面するのは今日がはじめてである。社長やオジサンがいろいろ話しかけてくれるのだが、半分くらいしか聞き取れない(^ ^; 非常に早口の方言のため、大変申し訳なかったがわからないときはニッコリ笑うしかなかった・・・ しかし、気さくな地元の方の親切に触れ、何か心がなごむ思いだった。心より感謝します。
 

ポイント近くの蓮田の風景 ポイントそばの水産工場の佃煮


夕方6時、すべての竿のエサを打ち換えたあと、夕飯の準備に取り掛かる。前回の水郷釣行から使い出した炊飯鍋を今回も使ってご飯を炊く。湯気の量と匂いでご飯の炊き加減がわかるようになったのが我ながら嬉しい。
炊きたてのご飯を食べ終わった頃には日が暮れかかっていた。クルマに戻ってテレビを見てくつろいでいると、突然受信音!時間は8時。またまた6番竿にヒット!!竿を持って大きく合わせた。手応えはあまり感じられないが、慎重に寄せて無事ネットイン。サイズは小ぶりな52センチ。ん〜、なかなかサイズアップしないなぁ・・・

クルマのそばに戻りしゃがんで手をあらっていると、背後に何やら気配を感じる。何気なく振り向くと、暗闇の中から足音もなく戦闘服を着た一人の戦士が・・・ ドッヒャーッ!!一瞬心臓が止まるかと思ったが、そんな私の驚きを他所に「今晩はー!」と明るく挨拶してくれたのでホッとする。少し上流側に竿を出した常陸闘鯉会の方だった。せめてライトくらいは持って歩いてくれないと、心臓に悪い(^ ^; しばらく歓談した後、再びクルマでくつろいでいると、またまた受信機が鳴り響く。今度は5番竿!竿を手にして寄せるも、何の手応えもない。空あたりかと重いながらリールを巻くと、何か久々に見る形の魚が付いている。ニゴイ君である。実は6本出した竿の内、この5番と6番竿だけは吸い込み仕掛けを使っている。やはり吸い込みはアタリが多い代わりに、外道や小鯉に悩まされてしまう。

その後アタリはなく、昨夜の寝不足もあってグッスリ寝込んでしまう。翌日、気が付くともう外は明るくなっていて時計はすでに6時。クルマから這い出して竿をチェックするが、特に変わった様子はない。そろそろ最後のエサ打ちとするか・・・ 順番に打ち換えて5番竿を巻き上げたところ、ヒラヒラと漂いながら仕掛けにくっついてくる物が。スッと抜きあげるとかわいい鯉である。大きさは25センチ。どうやってハリを吸い込んだのかと思うほど小さな口に大きなハリがかかっている。おそらくこのサイズは私の水郷自己記録更新であろう。もちろん小鯉の記録であるが・・・ 

昼前に竿を片付け、昨日お世話になった水産工場で作りたての佃煮を買って帰路についた。今回の釣果は小鯉だけだったが、地元の人達との触れ合いが深く心に刻まれた釣行であった。

(終)


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