2005年3月18日(金)〜21日(月) 3月の利根川 煮込みマッチョ


22:08到着。到着時の気温8℃、晴れ。強い西風。今年初の利根川。今年から別のポイントを開拓するつもりでいたが、1月2日に数ヶ所を探ってみてあまりピンと来るものがなく、
かといって更に他の場所を探る時間も取れずシーズンインを迎えてしまい、結局愛着のあるいつもの場所に入ることにした。

六本のピトンを刺し終わってセンサーの取り付けも完了したが折からの西風が一向に弱まる気配がない。風速にして15mはあるだろうか。川はうねりが出ている。私のピトンは回転止めの羽根が小さいのでセットした竿が強い横風を受けると根元から回ってしまい、最悪の場合竿が完全に横を向いてしまう。今の状況がそれに近いと思われたのでまだ暗いこともあり竿を出すのは翌朝にしようと決め、二月にまとめて採ったカラカラに乾燥したコマセを網の袋に入れて川に浸けておいてクルマの中で仮眠。

翌朝7時頃目が覚めると風は相変わらず強かったが、昨晩よりは弱くなっていたので竿を出すことにした。すべて投入後、さあコマセを撒こう・・・と川に浸けておいたコマセの袋を見に行くと、なんと袋には何も入っていない。迂闊だった。荒れた川に浸けておいた袋は波に揉まれてフワフワ漂い、コンクリートの護岸に擦れて穴が開き、そこからコマセが流出していたのだ。無残にも大穴が空いた袋を手に、目の前は真っ暗、頭の中は真っ白。今年のシーズン始めに備えて少しずつ採り貯めしておいた貴重な餌だけにショックは大きい。しかしここで気を取り直し、1時間ほどで現地調達にてどうにか満足する量を採って現場に戻る。
流出した分は予め撒いたと思うことにして上流側の三本に対して重点的に撒いた。これでとりあえず安心。予定外のコマセ採りの疲れもあって再び睡魔に襲われる。
 

利根川の初鯉は83cmの良型


15:30、5番にヒットしたことを告げるセンサーの大音量で目が覚める。このポイントの最終時間帯であることには間違いなかった。だが風は相変わらずクルマが揺れるほど強く、竿が回ってスイッチが入ったのだろうと思いながらクルマの中から外を見ると、どの竿も強風に耐えて川の方を向いているが、5番の穂先がうねる川面に向かってカーブを描いていた。風の音に混じって微かにリールのクリック音も聞こえてきた。アタリだ!

正直、今回は釣れる気がしなかったので意外に思いながら車外に飛び出し竿を持つ。晴れてはいるが強風のために体感温度は10℃前後にしか感じない。なかなかの手応えだ。初めはやや上流寄りに走っているように見えたので鯉である確信はあった。だが竿を持ったときには真っ直ぐ沖に向かって出ていた。手元に伝わってくる重量感からも決して小さくはないと思った。やがて浮き上がり無事に玉網へ収まる。80cmの枠を少しはみ出すサイズ。意外にすんなりと取り込めたが、陸に上げて計測しようとしたときに急にバタバタと暴れだし自分から玉網の外へ出てしまった元気のいい鯉。しかも産卵を控えているのか食べすぎなのか腹がでっぷりと肥えていて横に寝かせてもむっくりと起き上がってしまう。荒川の鯉を思い出す。今年初めて出会った鯉ということもあり思わず顔がほころぶ。

メジャーを当てると83cm。今シーズン初にしてこのサイズ。しかも思わぬハプニングの後だったので嬉しさと同時にほっとした。自分としては出来過ぎとも思える結果に今年はどんなシーズンになるのだろうと期待と不安が入り混じる。

結局、その後アタリは全くなく翌日の夕方には撤収した。潮の動きがほとんどなかったので風が止んで鏡のような水面になった夜中はまったくダメだった。強風によるうねりが
数少ないチャンスをもたらしてくれたのだと思う。

(終)


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