2005年10月8日〜9日 バックパッカーと鯉釣り mi○


雨が車窓を叩いている。時計を見るとすでに午後7時半を過ぎていた。今夜はこのまま降り続くのだろうか。宇都宮に戻る下りの新幹線の中、今日一日の疲労 が次第に水郷に向かうエネルギーへと入れ替わっていく 。都内での仕事を終え、自宅に着くとすかさずネクタイを緩め、本来の釣り人へと戻る。準備を整え、さぁ出発だ!

雨の北浦に到着したときは深夜1時を過ぎていた。右岸から左岸のポイントを巡回してみたが、一級ポイント以外はどこでも入釣できる状態である。今週は鯉釣りの大会があり、ポイントの空き具合が少し心配だったが、意外な状況に安心する。せっかくだから周囲に誰もいないところでのんびり竿を出すことにしよう。午前2時、場所を決めてセッティング開始。合羽を着ての作業にいつもより時間を費やした。汗と雨に濡れた服を着替え、頭をタオルで拭きながら時計を見ると4時を過ぎていた。なんとか夜明け前にセッティング終了。

5時15分、早くも最初のヒット!ハリのフトコロにシモリウキを付けた仕掛けに食ってきた。ハリスの途中にガン玉を付け、4、5センチ程シモリが浮き上がる状態(ポップアップリグ)にし た袋付き仕掛けに寄せダンゴを入れて投入したものだ。本物の食わせエサでなくても食ってきたのは驚きである。しかし竿を持った瞬間、掛かりに入られた感触が伝わってくる。ラインを緩めると、少しずつ鯉に引き出されるのだが、しばらくすると完全にラインが止まってしまった。泣く泣くラインを切った。

7時、タニシエサにヒット!今度は岸から20〜30mくらいの所で掛かりに入り、またしてもラインを切る羽目になった。二度続くと、さすがに少しショックである。その上、ほとんど寝る暇がない。まあアタリがあるだけでもまだいい方かと思いながら車に戻る。

8時15分、またしてもタニシにヒット!竿を持ってやりとりしていると、またまた掛かりに入りそうないやな感触がする。少し鯉まかせにして寄せるのを弱め、先に浮かせることにした。前のニ度のこともあるので、いつもよりも時間をかけて慎重に寄せてネットイン。小振りに見えたがサイズは80cmジャスト。3度目にしてやっと一本上げることが出来てホッとする。
 

誰もいないポイントでのんびり竿を出す

三度目にしてやっと取り込んだ80cm


朝食をとった後、少し本を読んでみたりするが、なんとなくじっとしているのもつまらなくなり、10時過ぎからウキ釣りをする。1時間ちょっとで5匹と、まずまずの釣果。昼食後、再びウキ釣りをはじめたとたんに向かい風が強く吹き始め、波がテラスに跳ね上がるようになってきた。ぶっ込みに期待が持てると思いながらウキ釣りを中止した。

車に戻り、今回初めて持参したマーチンのギター「バックパッカー」を弾いてみる。30年間愛用しているS.YAIRI製のギターはドレッドノートタイプでボディが大きく、アウトドアには不向きである。以前から小さいボディのギターが欲しいと思っていたところ、アウトドア派のためのギターがマーチンから発売されているということを知った。しかも最近、2代目にモデルチェンジして 音質が向上したとの評判である。楽器店で弾いてみて、すぐに気に入り購入した。ちなみに1970年代のフォークソング全盛期に青春を過ごした私ども世代は、ギターを弾くのはお手のものである。最近長男にもギターを教えて、オヤジの面目をほんの少しだけ取り戻した感もあるが、そんなことより、なんとか釣り場にギターを持ち込みたいという望みがやっとかなって嬉しい。ゆずの「栄光の架け橋」、BEGINの「涙そうそう」など歌うと妙に心に響いてくる。とても人様には聞かせられるものではないが、ここは自分だけの世界である。誰に遠慮することもなく、存分に楽しむ。ユーミンの「あの日に帰りたい」、チューリップの「サボテンの花」など古い曲もやっぱりいいなぁ・・・

夕方、エサを打ち換えてから夕食の支度をする。途中でシモリウキのポップアップリグにヒット。今回は掛かりにはいることはなかったが、鯉は40cmの可愛いサイズ。13ミリのシモリを使ったので、今度トライするときは、もっと大きいサイズを付けてみることにしよう。またひとつ実験の虫が騒ぎ出した。

夜になって雨が激しく降りだした。夜通し風雨が続いたが、幸か不幸かアタリはなくぐっすり眠ることができた。

翌朝、小雨が降ったり止んだりする中、2時間ほどウキ釣りを楽しんだ。その間、近くに入釣していた、MCF掲示板でお馴染みの「はなくそまんきんたん」さんが訪問してくださった。お会いするのは今回で2度目であるが、いつも会っているような気がしてならない。掲示板の威力はすごいものである。頂いた缶コーヒーなど飲みながら、釣果は結局7匹。昨日と合わせて12匹。まずまずの数であった。

午後までアタリを待ったが、結局センサーが鳴ることはなく3時に納竿。雨が降り続く中、次回の釣行を楽しみにしつつハンドルを握った。それにしても、釣り場での楽しみがまたひとつ増えたが、はたして肝心の釣りの方はこれからどうなってゆくのだろうか・・・笑

(終)
 


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