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間もなく私のボイリーにヒット!しかし穂先が少し動くだけで食い込まない。これはジャミがかかったかと思ってリールを巻き上げると、ハリに何かヒラヒラ付いてくるものが
あった。確認すると立派にヒゲがある
。なんと17〜8センチの子鯉であった。ボイリーもフカセ18号のハリも、どう考えてもこの鯉の口に入るとは思えないのだが、現実的に口にハリ掛かりし、しかもラインを引いてセンサーのスイッチまで入れた。私のぶっ込み釣りの最小記録を大幅に更新することになった。その後40センチクラスの鯉2匹とニゴイがボイリーに掛かってきた。
このボイリーはアタリが早いが、鯉のサイズが小さいのが残念である。
夜中もボイリーに頻繁にアタリがあってセンサーが鳴るものの、空アタリばかりで寝不足になる。未明になって、ボイリーを付けた竿のセンサーをはずして寝ることにした。
数時間後、外の明る
さに目が覚めた。時計を確認すると7時。さっそく車から這い出し、全ての竿のエサ交換をした。昨日から続いている北東の風がまだ強く、タニシのコマセを撒くことができそうもない。仕方なく食わせエサだけをを打ち込むことにした。
9時半近くになった。私はコンビニに行くために、痔鳥オヤジさんにセンサーの受信機を手渡す。そして自分の車に近づいたちょうどその時、車の中に置いてある受信機が鳴り出した。「またボイリーか?」 しかし竿を見ても当っていない。「おや?」と思いタニシエサの竿を見た瞬間、激しくリールのクリック音が響いた。駆け寄って竿を手にするまでの間、クリックは鳴りっぱなしである。
杭に一番近い竿の穂先が食い込んでいる。
竿を持って落ち着いてアワセると、杭の方向に逃げ込もうとしている。あわてて護岸を右手に移動し、杭から離そうとする。竿を立てるがビクともしない。杭に巻かれたと思った次の瞬間、相手はゆっくりと杭から離れるように移動を始めた。
「これは、なかなかいいサイズかもしれない!」
無理をしないようにゆっくり手前に寄せる。隣の竿のラインに絡みそうになり、しゃがんだり立ったりしながらやりとりする。痔鳥オヤジさんが、絡みそうになった竿を上げて、応援してくれる。だいぶ手前まで寄せても、一向に浮く気配がない。鯉の手応えとは違う、圧倒的な重量感!一瞬背ビレが見えた。「アオだ!」 まさかここでアオウオに出会うとは・・・。10号ラインが糸鳴りを始める。
愛竿「小笠原」が弧を描く。「ギュルルル・・・・」時折激しくラインを引き出すモンスター。いつもならリールのクリックを切ってやりとりするのだが、今はこの音がたまらない。魚体が浮いたかと思うと、再びラインを引き出す。「ギュルルル・・・」 一度に引き出す量が半端じゃない。
「バラさない程度に楽しんでください!」
やりとりの写真を撮りながら、痔鳥オヤジさんが声をかけてくれる。両腕が次第にパンパンに張ってくる。
「フック、はずれないでくれ・・・」
祈るような気持ちで寄せるが、相手はまだまだパワーが残っている。「ギュルルル・・・」 両手で竿を支えてこらえる。暫くこんなやりとりを繰り返す。
どれほど時間が経過したのだろうか。ついに魚体を横たえ、全身をあらわにしたアオウオは、痔鳥オヤジさんの構えたタモに一発で吸込まれた。
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