2008年2月9日 隅田川寒鯉釣行会 mi○


週間予報では9日(土)は雪。しかし、山岳部仕込みのこぶちゃんによる天気図の読みは、「降っても午後から。」前日になってからの天気予報は、みごとに午前中晴れ、午後から雪の予報になった。命をかけて山に登る男の読みは、やはり正確であった。

7時過ぎ、隅田川の目的のポイントに到着したところ、こぶちゃん親子はすでに竿を出し終わっていた。さきちゃんが駆け寄ってきて、「おはようございます!」。身を切るような寒さにも負けないくらい元気である。私が竿を出し終わる頃、ひでさんがバスに乗ってやって来る。これで今回のメンバー4人が揃った。潮の下げ止まりがお昼前で、10時過ぎからアタリが期待できる時間帯だろう。ひでさんのセットが終わって、まずは4人で歓談。

8時ちょうど、最初のアタリが私に来た。さらに15分後、同じ竿に入れ食いでまたアタリ。いずれも73cmの鯉で、幸先のよりスタートをきった。続いて8時半、今度はさきちゃんにアタリ。65cmの鯉で、彼女にとって今年の初鯉となった。8時台はこの3本のアタリで終了。これでアタリが途絶えたかと思い始めた9時15分、ひでさんの竿にアタリ! 運悪くひでさんはコンビニに買い物に行っている最中で、携帯をかけたが出ない。仕方なくこぶちゃんが竿を持って取り込んだ。サイズは60台だが、この鯉はひでさんの今年の初鯉である。ハリをはずした後タモにいれたまま川に鯉を浸け、ひでさんの帰りを待った。数分後、ひでさんが帰って鯉を確認した後リリース。

本人が竿から離れた時にアタリがあるのはよくあることだが、上げた鯉が竿の持ち主の釣果か、上げた人の釣果か議論になる場合がある。大会ならいざ知らず、MCFの釣行会ではそんなことは全く気にしない。竿から離れる場合はアタリがあることも覚悟の上で離れ、代わりに上げる人はギリギリまで本人が帰るを待ち、来なければ上げる。ただそれだけのことである。

しばらくして、さきちゃんに再びアタリがあった。落ち着いた竿さばきで鯉を寄せ、お父さんがネットイン。60台前半のかわいい鯉で、ハリはずし後すぐにリリース。その直後、今度はこぶちゃんにアタリ。竿の曲がりややりとりの感じからして、なかなか良型の気配である。ところが突然、ふっとラインのテンションが切れ、痛恨のブレイク。仕掛けを見ると、ハリのチモトでハリス切れしていた。ハリ結びもことのほか気を使っているこぶちゃんは、ショックを隠せない。それでもすぐに気を取り直し、エサを打ち直した。結局、9時台は3回アタリがあって2本のゲットであった。
 

竿を出し終えてアタリを待つ(こぶちゃん、さきちゃん)

痛恨のハリス切れ「いい型だったな〜」(こぶちゃん)


10時台は、私に50、60台の計2本来た。今日は完全に型よりも数釣りの気配である。潮の下げ三分の時間帯に入った。11時過ぎ、こぶちゃんの竿にアタリ!しかし、こぶちゃんはトイレに行ってしまった。代わりにさきちゃんが竿を持ってやりとりする。ひでさんがタモを伸ばしてすくおうとしたところ、タモの柄がロックして伸びない。困っているところにこぶちゃんが帰ってきて、ひでさんとふたりでタモの柄を伸ばしっこ(笑)。なんとか無事にタモは伸びて、さきちゃんがやりとりした鯉をネットイン。この後で、こぶちゃんにまたアタリがあったが、やりとりの最中にハリがすっぽ抜けてバラシ。なんだか今日はついていないなぁ。

お父さんとは対照的に、本日絶好調のさきちゃんに、またまたアタリ!今度は今までと手応えが違う。タモ入れしたこぶちゃんが、鯉を引き上げようとしたところ、思わず一言。「う〜、重いなー!」 3mくらいのタモを、テラスの足元ほぼ真下に向かって目一杯伸ばしたところから引き上げるため、良型を引き上げるのは一苦労である。本日初の良型につき、慎重に計測した結果80cmジャスト。さきちゃんの自己タイ記録である。頑張ってひとりで鯉を持ち上げ、記念撮影開始。2回シャッターを切ったところで、重さに耐えきれずに撮影終了。
 

きつく締ったタモの柄を伸ばす(ひでさん、こぶちゃん)

自己タイ記録の80cm「わー、重〜い!」(さきちゃん)


撮影中、私の竿にアタリがあった。カメラマンの私は手が離せないので、代わりにひでさんにやりとりしていただいた。「mi○さ〜ん、こっちは心配いらないサイズだから、ゆっくり写していいよー!」と、ひでさん。 さきちゃんの80cmをリリースしたタモで、そのままひでさんの鯉をネットイン。アタリ出すと大忙しになるのが、隅田川のゴカイ餌釣りである。結局11時台は4回アタリで3本ゲット。

お昼は、いつものように温かいものをつついたり、飲んだりして体を温めた。下げ止まりのせいだろう。12時台はアタリが途絶えた。

アタリがないと、すぐにタックル談義になるのが鯉師の性で、本日はこぶちゃんの竿作りの技術を詳しく教えていただいた。現在こぶちゃんは、隅田川用のオリジナルロッドを江戸和竿技術を駆使して製作中である。テラスでの釣りでは短い竿が使い勝手がいいため、グラスのブランクを使って鯉竿の調子を出し、細部にこだわった機能と芸術性を兼ね備えるロッドに仕上げている。最終工程が終わるのが今年夏頃だそうで、来年のゴカイ餌シーズンにデビューする見通しである。今のところ、ロッドの名称は「隅田川スペシャル」。今から楽しみである。

午後1時半、アタリが戻って来た。お辞儀した穂先はさきちゃんの竿である。71cmの鯉でこの竿には本日4本目。続いて2時20分、mi○のアタリは60台。潮が上げ始め、ラインにゴミが絡んで時々上流に向かって流される。

ふと見ると、ひでさんがこぶちゃんのテラス用タックルに巻尺を当てて盛んに寸法を測っている。手摺の形に合わせて木とゴム板で作った竿受けの取付け台が気に入ったようで、次回の釣行までに自分も作りたいとのこと。ここの手摺は上面が斜めにカーブしているので、通常の竿受けの万力が使えない。こぶちゃんのアイデアがひでさんの創作意欲を掻き立てたようである。

私の竿をみると、ラインがだらんと垂れて上流側に流されている。完全にゴミが引っ掛かっているので、一旦ラインを捲き上げてゴミをはずした。納竿まであまり時間がないが、ゴミをはずした後のハリに、短いゴカイが2匹まだ残っていたため再び投入しておいた。4時には納竿し終えてここを出発したい。先程のエサの投入から10分ほど経った3時40分、その竿を手にとってラインを回収しようとした瞬間、ぶるっと鯉の手応え。私にとってはジャストタイミング、鯉にとってはなんとも間が悪く、ちょうど食いに行ったところで竿を持ったために、偶然にもアワセた状態になったらしい。大した手応えでもなかったため、片付け始めたみんなに声もかけないでやりとりしていた。

少しするとこぶちゃんが私のやりとりに気が付き、タモを持って駆け付けてくれた。そうしている間に次第に鯉の抵抗が大きくなり、時折ラインを引きだし始めた。竿は「拙者の石鯛400」の軟調穂先を使っているため、ラインブレイクの心配はないが、口切れの恐れがあるため無理に寄せずに弱るのを待った。何度かラインを引きだした後、観念したかのように口を水面から上げ、こぶちゃんが構えたタモに納まった。

水から上げて見ると意外に大きい。ひでさんとこぶちゃんに検寸をお願いし、少し離れて結果を待っていたところ、「89cm」と言う声が聞こえた。偶然当たっちゃったとはいえ、嬉しいサイズである。それに胴体が丸太のように太っていて、サイズ以上にこの重さが何とも嬉しい。記念撮影で鯉を持ち上げて姿勢を整える時に、こぶちゃんにアシストして頂き、シャッターはひでさんに切って頂いた。かじかんだ頬が思わずほころんだ。

本日は4人で竿7本、アタリ15回、釣果13本。まずまずの結果だが、場所によってアタリがある竿とない竿がはっきり分かれている。食ってくるエリアが非常に狭いポイントだと感じた。納竿時のラッキーな釣果を最後に、今回の隅田川釣行会は終了した。

携帯に入ったメールを見ると、「宇都宮は雪で真白」とカミサンからの情報。ここももうすぐ降り始めるのだろうか。やっぱり、こぶちゃんの予報は正確だなぁ。
 

テラス用タックル(こぶちゃん)

納竿時のラッキーな釣果(mi○)


(終)


Copyright (C) MCF Japan. All Rights Reserved