2008年7月11〜12日 北浦の生態系はまた急変か?  mi○


予報では今年最高気温を記録しそうな週末に、単独で北浦に向かった。現地に到着したのが夜中の2時前。竿のセッティングが終わった頃にはうっすらと空が明るくなってきた。二週間前の釣行時には北浦の水質は比較的よく、鯉の活性も高かったが、今週はやや水質が落ち、活性も今一歩といった雰囲気である。4時半に就寝した。

太陽の明るさに目覚めたのが6時半。なんだ、2時間しか寝ていないじゃないか。とりあえず車から這い出して外の空気を吸った。今日は本当に気温がぐーんと上がりそうな気配の朝の陽射である。風向きは午後から変わって、このポイントには都合が良くなる予報である。背後の蓮田の向うにはブロッコリーのような木が生い茂り、その濃い緑の風景は私の目を癒してくれる。そのまま外に立っているとクラクラしてくるため、車に逃げ込んで水分を補給した。

昼時を告げる音楽の放送が、地元の野外スピーカーから高らかに流れる。その頃から予報通り風向きが変わり、午後の当りが期待できる状況となってきた。午後3時、竿を一本ずつ上げてエサを確認し、夕方の当りに備える。そして車の日影に身を隠すように座り、風を感じながら本を読んだ。今回持って行ったのは「雨の日の釣り師のために」。釣り文学35篇が収められている。
 

濃い緑の風景が目を癒してくれる

初めてアオウオの子供の感触を味わった(93cm)


本のストーリーに集中しているその時、センサーが鳴った。すかさず脇にある小さな折りたたみテーブルに本を置き、穂先が動いている竿に向かった。センサーのクリップははずれているが、その後の反応がない。空当りか・・・。念のためしばらく穂先を眺めていたが、全く動かない。もう駄目だろうと諦めて竿に手をのばした瞬間、ドラグがギーッ!。「あれっ?魚が付いてたんだ!」そういえば、前回の北浦釣行で最後にばらした当りもこんな感じでそっくりだったな。いったい何が食いついているんだ?

竿を持った時は大した重さは感じられなかったが、途中まで巻き上げたところで猛烈に首を振る感触が伝わってきた。その振り方はまるで子鯉のような速さだが、子鯉にしては強く激しい振り方である。比較的簡単に手前まで引き寄せられたが、そこで再び激しく首を振る。良く見ると、その顔はアオウオではないか!「あ、そういうことだったのか・・・」何度か首を振られたが、今回の仕掛けのハリは「がまかつ鯉海津17号」。すっぽ抜けることはなく、無事にタモに納まった。水から上げようしたとき、タモの中で強烈に暴れ回り、足にローキックを食らった状態になった。この暴れぶりは、草魚によく似ている。そうか、同じサイズなら草魚とアオウオは似た動作をするんだ。アンフッキングマットに載せてスケールを当てると93cm。アオウオとしてはまだ小型であることは言うまでもない。

少し離れた所にグループで入釣している方にお願いして、写真撮影をしていただいた。前回の釣行のアオウオらしき当り、そして今回の釣果といい、北浦には着実にアオウオが増えてきている感じがする。私が釣ったアオウオは氷山の一角だろうから、このサイズがたくさんいるに違いない。来年の北浦では、メーターを少し超えたアオウオがたくさん釣れる可能性がある。それが良いことなのか悪いことなのか簡単には言えないが、生態系がまた急変しつつあることはどうやら事実である。
 

深い霧の夜が明けた

このお手軽さを考えると、味はこんなもんだろうか。


その後、夜から朝にかけてひとつも当りをもらえないまま時間が過ぎた。昨夜から濃い霧が湖を覆い、明け方になっても視界が悪い。そんな中、最後の餌を打ちかえた。急に空腹感を覚えたので、今回初めて持参した熱湯を入れるだけのごはんを食べてみることにした。熱湯を入れて密封し、待つこと15分。封をあけると御飯が完成。一口食べてみると、炊きたてのご飯のようなおいしさはないが、食べられないほどでもない。このお手軽さを考えると、味はこんなもんだろうか。味噌汁とキムチでいっただきま〜す!

8時半、久々の当りは60cmの子鯉だった。風向きも悪くなってきたため、9時半に撤収開始。その間にも気温はグングン上昇する。撤収が終了して車に飛び乗り、エアコンを全開にして帰路についた。運転しながら考えたことだが、アオウオが増えるということは、鯉の餌が不足する可能性がある。北浦の生態系はこれからどうなっていくのだろうか。

(終)


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