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ダウンサイジング / 第2回 フルフラット

今回は車内のフルフラット化を行って行きます。ご存知の通り、フリードスパイクはセカンドシートを折りたたむことでフラットな車内を実現できることがセールスポイントのひとつですが、車中泊をするにはベッドの長さが足りません。そこで、少しの工夫で十分なスペースを確保するアイデアを紹介します。
 
セカンドシートを折りたたむ際にヘッドレストを外し、さらに前列シートを前にスライドさせます。そしてできたスペースを測ると、前後の幅が32cm、車幅方向が126cm、床からセカンドシートの上面までの高さが25cm。セカンドシートは荷重がかかると1〜2cm沈むことを考慮する必要があります。また、気をつけなけれないけないのが、前列シートのスライドレール幅。レール内側の幅が33cmですので、床に何か置く場合はこのレールに干渉しないようにする必要があります。
  
ホームセンターに行き、このスペースに合ったプラスチックケースを探したところ、アイリスオーヤマの「高い所BOX TB-43」がありました。サイズは幅約32×奥行約41×高さ約24。幅も高さも申し分ありません。ボックスの奥行きとは長手方向の寸法で、これが前列シートのスライドレール幅33cmを超えていますが、底の方が狭くなっているため実測したところ33cmにちょうど入ります。強度的にはあまり強くなさそうですが、寝転んだ時にここは枕を置く位置になりますので心配ないと思われます。

 

 
次にボックスの上に乗せる天板を探しました。選んだのは幅30cm、長さ180cmのパイン材。これを長さ120cmにカットしました。パイン材は以前車内ベッド代わりにスノコを使っていた頃の経験で手触りの良さで選びましたが、木の匂いがきつい欠点があります。ラッピングを剥がしてしばらく風にさらして匂いを抜く必要があります。天板を車内にセットしたところ、ボックスの足が適度に床マットに沈み、セカンドシートの高さといい具合に揃ってくれました。
 

  
結果的に写真のような完全フルフラットの広いスペースを確保することができました。幅は約1.2m(タイヤハウス部は約1m)、長さ約1.9m。これで市販のベッドマットの選択肢が一気に広がりました。また、ボックスには鍋などのクッキング用品や食料、着替えなどを入れることができますので、収納力も大幅に向上しました。十分なベッドスペースと床下収納(第1回で紹介した床下収納も含め)スペースを確保し、釣行車としてのプラットフォームが完成しました。
 

  
次回から付帯装備についてお話ししたいと思います。
 
(参考サイト)
http://chichitarou.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-3d7c.html

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