第11回オフ会
荒川 2004年1月24日
第1章 荒川への思い (煮込みマッチョ)
オフ会に参加することを決めてから、昨年11月16日以来ずっと釣りから離れていた心がにわかにざわついてきた。だが、いかんせん真冬だ。しかもこの冬はやけに寒く感じる。歳を取ったせいだと言われれば否定のしようもないが、それだけではないはずだ。その証拠に、12月は珍しく2回も雪が降った。いかに私の住む県が北関東の山国と言われるようなところだとはいえ、住んでいる場所は平野部だ。周りに見える山が真っ白に雪化粧しても、年明け前にこの辺りに雪が降るのは滅多にない。それだけこの冬は寒いのである。秋の終わりの長期予報で暖冬と言われていたのは何だったのか・・・
そんな思いを抱きながら本格的に準備に取り掛かったのは正月休みに入ってから。今回は都内での釣りということで、クルマは駐車場に置いて自転車で出撃するとのこと。クルマに自転車を積み込んで行く
必要がある。だが、私のクルマは天井にバスロッド用のロッドホルダーが付けてあり、鯉釣り用の竿は荷室の床に木で自作したロッドホルダーを置いて収納してある。これを撤去しなければ自転車は積めない。昨年利根川に通うためタニシを運んだときは、その箱を助手席やセカンドシートに置いていたのだが、臭いしかさばるし、荷室に置ければいいのにとずっと思っていた。いい機会である。鯉竿を天井に収納し、もっと荷物が積めるスペースを確保するための改造をしよう。こうして釣り道具も自転車も積めるようになったのはオフ会の一週間前。
普段東京に行く場合
はJRの高崎線を利用するのだが、赤羽の手前で大きな川を渡る。それが荒川である。ほとんど流れのないゆったりとした静かな水だ。こういう川を見るとなぜか落ち着く。家の近くには利根川が流れているが、毎秒2メートル近いほどの流速でどんなオモリも止まらない。平野部とはいえまだ「山の川」の様相を呈している。中学生の頃まではよくこの利根川でも釣りをしたもので、時々鯉も釣れたが、流れが強くてオモリが止まらない釣りに落ち着きのなさを感じていた。オモリが止まる川で釣りがしたいと強く思った。そんな川を見て育った身としては小学生の頃見た釣り雑誌の鯉釣りの記事に出てくる利根川下流部や江戸川の広くてゆったりとした水は憧れだった。鯉釣りとはこういう川でやるものだと勝手に思い込んでいた。荒川もそうだった。電車で荒川を渡るたびに「この川で釣りをしてみたい」といつも思っていた。
今回荒川で釣りができる機会に恵まれ、自然と気合が入っていた。当日は少し余裕を見て早めに出発しようと思っていたが、前日の晩、あれもこれもと追加の荷物を用意していたら遅くなってしまった。少し仮眠を取るつもりでテレビをつけっ放しでウトウトしていて気が付いたら五時半!!寝過ごした!!そもそもオフ会というものに参加するのは初めてである。遅刻したらそれこそみんなの印象を悪くする。集合時間は遅くても七時半。ギリギリである。
第2章 夜明け
(煮込みマッチョ)
着替えなどを済ませて家を出たのは五時四十分。高崎インターには何としても六時前には入りたい。順調に行けば間に合わない時間ではない。だが、首都高の出口を間違えたりすることを考えると、余裕はない。事故などで渋滞したら・・・そんなことを考えながら五時五十分には高崎インターから関越自動車道へ。それからは
時速1□△キロで猛ダッシュ。道は順調だ。
練馬の料金所に着く頃には空が明るくなってきた。外環も混んでいない。ラジオの交通情報でおなじみの地名が次々と通り過ぎていく。首都高に入って間もなく目的の出口にたどり着いた。時計を見ると七時ちょっと前。出口の少し手前から恐れていた渋滞が始まった。この先で事故とのこと。ここでひでさんに電話を入れた。この時点ではまだmi○さんも来ていないとのことだったので少し安心。程なくして車が少し流れたので無事に首都高を下りることができ、事前にひでさんから教えていただいたコイン駐車場にも迷うことなく到着。何とか間に合った。いや、かえって丁度良かったかもしれない。あまり早く着いてしまったらどうやって時間を潰すか困っただろう。
(mi○)
自動車道にのった頃には東の空がかすかに光を帯びていた。最近お気に入りのCDであるスーパートロンボーンの「Take
Five」を流し、音楽に乗って快調に走る。今日は初対面のメンバーが2名参加する。実に楽しみではあるが、ネット上で何度も情報をやり取りしているため本当の意味では初対面ではない。首都高に入ってしばらくするとひでさんから連絡が入った。少し先を走っている今井さんが事故渋滞にはまっているとの情報である。手前のインターで降りて一般道を走ることにした。
第3章 いざ荒川へ
(煮込みマッチョ)
クルマから自転車を下ろし、竿などの道具を搭載して待ち合わせ場所へ行くと、交差点の正面から自転車に何やらいろいろな物を積んだ二人組がやってきた。mi○さんとひでさんだ。こちらも同じ状況なのだから向こうもすぐにわかったのだろう。お二人と顔を合わせるのは初めてだがサイト内やメールで何度もやり取りしているので初めて会った気がしない。ネット時代の独特のコミュニケーションだなあと、オヤジ的な感慨に耽りつつコンビニで買い物をした後、いざ荒川へ。それにしても本当に近い。5分だ。堤防を越えて河川敷に入ると先にバイクで来ていた市川市民さんとも合流。橋の下で改めて皆さんに挨拶。
(ひでさん)
今回は餌の調達に苦労した。前回のバチ抜けは場所によって差があったようでなじみの餌屋には入荷が少なかったそうです。
(mi○)
今朝は結構寒い。自転車のハンドルを持つ手がかじかんでしまうので、出発の時からフィッシンググローブを付けて行った。私の到着が少し遅くなったため、市川市民さんを川の土手で待たせてしまった。
第4章 一匹目
(煮込みマッチョ)
ひでさんからひととおり場所の説明をしてもらった後、早速開始だ。時期が早いためか他に釣りをしている人は近くにはいない。対岸に一組見える程度。だが後ろのグランドでは草野球チームの人たちが練習をしていて、結構賑やかだ。私は一番実績のある場所に入らせてもらった。感謝をしつつ2本のピトンを打ち込む。橋の真下の下流側だ。mi○さんはその上流側。市川市民さんは橋の下流側で川幅が広くなったところ。ひでさんはそれより更に下流50mほどのところ。
いつも利根川でやるときは6本の竿を出すので、準備だけで大変だが、今日は楽である。到着したときは止まっていた潮が準備している間に下げ始めた。それとともに木の枝などのゴミが大量に流れてきた。餌のゴカイを針に付け、記念すべき今年の第一投をフワリとやった。遠投する必要がないので本当に軽く、投げ込むというより入れるという感じだ。2ヶ月ぶりのキャスティングだ。この瞬間が何とも言えない。真正面ではなく少し下流側に逸れて入ったが、あまり気にせず糸を張る。何度も投げ直すのは根がかりを増やすだけだと思ったからだ。鯉の通り道と思われる距離に入ったのでこれで待つことにした。この時点ですっかり寒さを忘れていた。釣りモード全開である。
間もなく下流側のセンサーが鳴ったが、ゴミが道糸に引っかかっていたのだった。糸をゆるめてやっても流れのため抵抗がなくならないので、センサーのスイッチから糸を外しておいた。「ゴミが引っかかってても釣れるときは釣れますよ」とひでさんが言ってくれたのでそのまま投げなおすことなく待つことにして竿から離れ、5分くらいしただろうか。その竿がガツガツという感じで大きく揺れ、穂先がグイッと引き込まれた。明らかにアタリだ。竿を持って合わせると久し振りの魚の引きを感じた。第一投目で来るとは幸先がいい。もう最高の気分だ。ほんの二時間前に焦ってクルマを飛ばしていたのがウソのようだ。後でこのときの時間をひでさんに確認したら八時四十五分ということだった。流れに乗って下流に走るのを見たひでさんから障害物があるから入られないようにとアドバイスを受け、竿を上流側に寝かせて相手をこちらに向かせた。すぐにゴミの間から浮き上がってきたのは紛れもなく本命の鯉。このすぐ上流側にも水没した杭があるとのことで、油断はできない。しかも今年の初鯉。必要以上に慎重になってしまう。だが、ひでさんに玉網入れをしてもらいひと安心。丸せいご20号が見事に上顎に掛かっていた。丸々と太った鯉だ。サイズは77cm。満足だ。これだけで来た甲斐があった。mi○さんに写真を撮ってもらいリリースした。
この後午前中のうちにもう一回、同じく下流側の竿にアタリがあったが、今度は杭に巻かれたらしく糸を緩めてしばらく待ったが出てこなくて結局切ることになってしまい、少し残念だった。結局この日は上流側の竿には一度もアタリがなかった。このようなことは釣りをしていればよくあることだが、同じようなポイントに入れているのに不思議なものだ。途中、市川市民さんとゴカイ掘りに熱中し、海に近い川の面白さを味わうことができた。
(ひでさん)
現地でのゴカイ採取体験にはまった人がいるのはお決まり(笑)そういえば前回もはまった2人組がいたなぁ(爆笑)
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