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Fishing Photographer / 1st shot フィッシングフォトグラファー

Fishing Photographerというカテゴリーは本来プロの写真家が対象ですので、こんなタイトルをつけてよいものか躊躇しました。しかし「アマチュア釣り写真家」というタイトルもなんだか冴えないため、自分の実力を顧みずにこうしてみました。プロ写真家の方がこのサイトをご覧になるとは考えにくいのですが、万が一このページに遭遇してしまった場合はお許し下さい。
 
国内外とも、釣りのウェブサイトに掲載された写真の多くは釣果の記念写真です。釣った魚を持ち上げてカメラの方に突き出し、少しでも大きく見えるように写真を撮る手法が定番となっています。私もMCFの運営を始めた頃は、いかに鯉が大きく見えるように撮影するかに注力していた時期がありました。
 
ところがある日、釣りの写真はもっと奥深くすばらしいものであることに気づかせてくれる写真に出会いました。それがこの一枚です。フランスの友人、シルヴァンが撮影した写真です。美しい釣り場を背景に、当時まだ日本で使われていなかったヨーロッパスタイルのカープタックルが規則正しく並んでいます。鯉だけではなくもっと周りに目を向けると、しばしば日常では遭遇できない感動的なシーンに身を置いていることに気づきます。
 

写真:Sylvain Garassus

  
シルヴァンはプロの映画監督です。この写真はおそらくシルヴァンが釣りの時に持ち歩いているカメラで咄嗟に撮った作品だと思います。それでも当時の私にとっては、大きなインパクトを与えてくれました。それ以降、水郷に向かう私の車には一眼レフカメラが積み込まれるようになりました。
 
私は写真を専門に勉強したことはなく、自己流で試行錯誤しながら撮影した写真をMCFに使っています。たまたまある事情で私の周囲に写真好きの人が多く、若干写真の話題が多い環境です。腕前が上がるよりも目が肥えるスピードの方が早く、「もっと良い写真が撮れるはず」という気持ちがいつもあります。
 
この先何回になるかわかりませんが、釣り場で遭遇したシチュエーションごとに私が撮影時に工夫したポイントをお話して行きたいと思います。カメラの仕組みや撮影の露出設定などの解説は、それを専門とするサイトが無数にありますので、必要であれば検索してみて下さい。ここでは釣り場で誰でも簡単に実践できることをお伝えしたいと思います。
 
なお、一眼レフカメラを使うことを前提にお話しますが、スマホやコンパクトカメラの機能向上が目覚ましいので、皆様ご自身が使用するカメラとの違いは、適宜補って読んでいただけると嬉しく思います。

(つづく) 
掲載日2014年3月23日
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