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2019年10月20日〜21日 なんとかランディング mi○

今回の単独釣行は春の大型連休以来の北浦。先週の三連休は仕事でふいにしてしまったため、飛び石に休暇を入れて4連休。ただし、諸事情から中2日間だけの釣行となった。
 
昼過ぎに湖畔に辿り着き、しばらく護岸道路を走った。先週の台風の影響が残り護岸の上まで水位が上昇している。こんな時は活性が高いことが多い。所々入っている鯉師に声をかけてみる。
「調子はどうですか?」
「2、3匹小さいのばっかりだなぁ」
二箇所とも同じ答え。サイズの情報は参考にしかならないが、当たりがあることは間違いない。期待が持てる。
 

 
突端からすこし外れたところに竿を出す。時刻は午後3時。秋空をバックに竿のスナップショット。この季節の空はいつまでも眺めていたい気分になる。広角レンズを使い全方位の風景をカメラに収める。この雰囲気がうまく表現できているといいんだが。
 
あっという間に日暮れを迎え、秋の夜長に突入。外で簡単な夕食を済ませると、カミサンからLINE。「7時10分からNHKで放送だよ。」今夜はラグビーの南アフリカ戦。誰も予想していなかった決勝トーナメント初戦である。生涯を通してこれほどラグビーを応援したのは、SO松尾がいた頃の新日鉄釜石以来のような気がする。私の出身地東北に力を与えてくれた時代。そして今、台風で幾度となく被災した日本に力を与えてくれる桜ジャージ。前半は互角だったが、後半に自力の差が出て惜敗。しかし日本代表チームの5試合の戦いぶりは本当に感動した。心から感謝したい。
 
ところで、肝心の当たりがない。無風で湖面はべた凪ぎ。眠くはないが、とりあえず横になってスマホをいじることにした。そしていつの間にか寝落ちする。
 
「ピピピッ!、ピピピッ!・・・」車から2番目の竿に当たり。駆け寄るとラインがスイッチから外れていない。「空当たりか・・・」と思いスイッチを戻そうとするとラインにテンションがかかりっ放しでスイッチが戻らない。仕方なく竿を持って合わせてみるとそこそこの重さである。鯉にしては走らないし、アオにしては首を振らない。丁寧に寄せるとアオの姿が夜の湖面に浮かんだ。アオとしては決して大きくはないが、ここから重く長い戦いが始まる。幾度となく寄せては沖へを繰り返し、そして長い長い潜水の後ついに白い腹を上にして浮かんできた。タモ入れのタイミングの合図である。
 

 
単独釣行だとここからが大変である。タモに入ったものの、引き上げるのが難しい。何度かトライしたが持ち上がらず、護岸ギリギリまで上がった水面のわずかな波に合わせてなんとかランディング。水位が低い時だったらおそらくそのままリリースになっていただろう。何はともあれ無事に上がったのでスナップショット。そして、マットごと水辺までズリズリ移動してやっとリリース。元気に戻ってくれて安心する。午前1時55分、ミッションコンプリート!
 
目が冴えきってしまい、しばらく眠れない夜を過ごす。22日の天気次第では釣行を延長しようかと思ったが、確認するとやはりずっと雨。予定通り明日で終わりにしよう。
 
いつの間にかうとうとしているうちに朝を迎え、すべての餌を打ち替えた。昨夜は寝不足だったため再びうとうと。昼前に目が覚め、早めの昼食をとって当たりを待ったがまったく反応がなく撤収することにした。結局20時間余りで当たりがたった一回のみ。今回も鯉の姿をみることはなかった。水郷はアオウオとアメリカナマズを駆逐する魚は当面出現しそうもない。
 
 

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